正直、「優勝賞金1億円。不正解者は消えてもらいます」ってあたりで、
バトル・ロワイヤルのような、「不条理な状況でデスゲームやります系」なのかな、
と思って本を置くべきか迷ったけど、結局最後まで読み切ってしまった。
この手の不条理な殺人ゲームものは嫌いではないが、あたりはずれが大きい気がする。
感想は、「お金払ってまで読まなくていいかな」。残酷描写もあるし、万人受けはしないしね。
以下、もうちょい真面目に感想。
正直、先が読める。
全部を読み通すことはできないけれど、
ラストの一歩手前までは、ほぼ読み切れちゃったのがイマイチな点の第一。
その後のどんでん返しは読めなかったけど。
ただ、そのひっくり返されたオチがひどい、ってのがイマイチな点の第二。
(ネタバレしちゃうので、白字にします。読みたければ反転させて下さい)
---ネタバレ開始---
クローンだからって殺してえーんかい、と。倫理的にまずいでしょ。
せめて、コンピュータ上のシミュレーションだ、ぐらいにしようよ。
せっかくやってるのが検索エンジン作ってるほどのIT企業なんだったらさ。
というか、不条理系小説だったらきっちり殺らんかい(嘘)。
---ネタバレ終了---あとは、キャラ付けよえーなぁ。ってことかな。
せっかくいろいろ設定した(たとえば数学オリンピックのメダリストとかね)のに、
その強みを活かすよりも先にパタパタ死んでいくんだもん。
登場人物の人数を減らしてでも、濃く書いてあげた方がいいんじゃないのかな?
映画だけど、CUBEのように、「登場人物全員が力をあわせ、持ち味を発揮できれば、不条理なゲームから全員が脱出できる」のに、「みんな疑心暗鬼に陥っていって、脱出に失敗する」ってのが、個人的な不条理系の醍醐味だったので、それは残念でした。
さんざんぶっ叩いておきながらですが、それでも読んでみたいという人は、
よろしければ、↓からどうぞ。
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