ここ最近、ひたすら自転車ネタが続いていたのと、読書も小説が多かったので、違うジャンルにも手を出そう……と思って本屋さんで手にしたのがこちら。
すごく売れているらしい。新書なのに、20万部突破って結構すげーぞ。
帯には「すべての疑問に答える最強の入門書」なんて書いてますので、期待が高まります。
で、感想ですが、「帯に偽りあり」な気がします。
確かに、「入り口」としては面白いですが、「入門書」としては不出来です。
興味を持ってもらうための入り口としては、非常に出来がいい本ですが、書かれた内容をそのまま信じてキリスト教を語ると赤っ恥をかきます。世界史のテストで悲惨な目にあう可能性もあります。
僕レベルの知識(聖書をはるか昔に読んだことがある。神学・宗教学はほとんど無知)でも、「え、違うんとちゃう!?」と思うところがあります。
# 正直、「え、違うんとちゃう!?」と言う思いが強くなり、終盤は結構読み飛ばしちゃいましたが^^;
まぁ、 詳しくは、たくさん批判サイトなんかもあるので、そちらをご参照ください。
僕なんかより、はるかに詳しい方が色々と間違いの指摘などをされてますし、アマゾンのレビューも素敵な状態です。
ちなみに、「批判サイトに対する批判サイト」なんてのもあるので、両方あわせてみると、面白いかも知れません。
本書に限った話ではありませんが、「メディアに書かれたことを鵜呑みにせず、ちゃんと調べる」癖を身に着けるための教科書としては、最適な本なのかも知れません。
いくつか批判の声を取り上げて、それに対する僕の見解も加えてみましたので、参考にしていただければ幸いです。
ちなみに、やや甘口評価なのは、僕が「興味を持たせるための入り口としては、評価できる本」だと思っているからです。
奇しくも、引用させていただいた批判者様のお言葉の中にある「飲み屋談義」だと思って読むべき本で、興味を持ったら詳しく自分で調べる、と言う人には向いている本です。
本に書かれたことは真実であるべき、とか、本に書かれているから全部真実だろうって思う人には、向かない本ですね。